Archive for 7月 26th, 2010

追悼文

月曜日, 7月 26th, 2010

 
 
水中写真家の倉沢栄一さんが、21日に知床で死去されました。
 
Eyewitnessのメンバーとして、
水中から見た環境異変と地球の美を伝えてくれていました。

彼の写真で私が一番好きなのが、
この西表のマングローブの写真。水中の森の写真です。
  

 
この写真をEyewitnessの写真家の陸上の森の写真と繋げると、
とても素晴らしい表現になりました。
 
 
そのスライドショーがこれです。
 

 
 
 
彼とはマナティ、アザラシ、流氷と共通の被写体が多かったのですが、
視点が違うため、尊敬していました。

4月に知床に取材に行ったときにも、
忙しいなか夜に宿に顔を出していただき、色々と話をしました。
 
非常に生きもののつながりを考える写真家で、
深い自然への洞察力と、愛がありました。
写真から映像に表現の場を広げていて、
ちょうどその活動の成果が次々に聞こえて来たところでした。
 
  
 

今はまだ、気持ちが整理できず、うまく書くことができません。
17日に倉沢さんと仕事のメールのやり取りをしています。
その後彼は18日にtwitterに「羅臼が雨」のつぶやきをしています。

遺稿と思われるEyewitnessで受けている連載の原稿を預かっています。
倉沢さんが責任をもって入れた原稿である以上、
掲載してもらいたいと思っています。8月半ばの予定です。
 
残されたご遺族の方のお気持ちを考えると辛いです。
奥さんと最後に会ったのは、お子さんが生まれた産院でした。
娘さんは2才になったはず。
知床の自然はとても厳しいですが、
きっと二人を倉沢さんに代わって見守ってくれることでしょう。
 
表現者として一生懸命に生きた写真家でした。
心からご冥福をお祈り申し上げます。合掌。

小原玲(Eyewitness 共同代表)